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あいさつ
 
 
 

 
 
 急速に進むグローバル化、産業構造の空洞化、そして新しいビジネスモデルの創出など、今、社会は激動の時代を迎えています。そのため、これからの新たな時代を切り拓くことができる人財が求められています。

 本校は、設置認可110年目を迎えた、埼玉県を代表する工業高校です。校訓である「誠実・勤勉・創意」のもと、これまでの歴史と伝統の中で培ってきた工業高校ならではの教育活動をとおして、新しい時代が求める技術者を育成してまいりました。

 工業とは、ただ「ものをつくる」のではなく、「人が、人として幸せに生きていくために必要なものをつくること」だと捉えています。

 そのためには、相手の気持ちや立場に立って考えること。行動すること。つくり上げることが大切です。その基本は「優しさ」です。本校の生徒には、工業高校の生徒だからこそ、ものづくりや様々な人との触れ合いの中で、心を磨き、技を鍛え、人としての「優しさ」を身につけてもらいたいと考えています。

 私たち教職員は、生徒一人一人が持つ、資質・能力・人間性を、限りなく伸ばせるよう、限りなき情熱を傾け、日々の教育活動に邁進してまいります。工業教育の王道を歩みながらも、常に進化し続ける川越工業高校への御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

埼玉県立川越工業高等学校長  清水 雅己  

 
校長講話
校長講話
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2018/01/09

平成29年度第三学期始業式 式辞(要旨)

| by:校長
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

冬休み中、事故等の報告は入っていませんので、元気に冬休みを過ごせたのだろうと思います。
まずは、元気に登校してくれてありがとうございます。
全員揃って、そして、感謝の気持ちから新年がスタートできるのはいいものです。

今年の正月も、天候に恵まれ、とても穏やかな正月であったと思います。
日頃何かと多忙な皆さんですが、年末年始は、少しはゆっくりできたのではないでしょうか。
私は、毎日のように出かけてはいましたが、比較的のんびりとした年末年始を過ごすことができました。

気になったニュースと言えば、これから2年生が修学旅行に向かう沖縄で、米軍のヘリコプターの窓が小学校の校庭に落ちたり、民家の近くに不時着したりと他人ごとではない事故が続いていること。

また、昨日の成人式で、振り袖の販売やレンタル、着付けを手掛ける業者が突如、連絡が取れなくなり、成人式に出席できなくなるなどの被害を受けた新成人が多数出てしまったということ。

レベルは違うかもしれませんが、例えば、楽しみにしていた修学旅行で、羽田空港に集合し、いざ出発しようとしたときに、飛行機の予約ができてなくて、修学旅行に行けなくなってしまったようなものかもしれません。

一生に一度の思い出、本人や家族が楽しみにしていた成人式が台無しにされてしまったという事件。
業者の自分勝手で、規範意識や倫理観のなさが招いた悲劇としか言いようがありません。


さて、今日は、第3学期、そして新年のスタートにあたり、ことわざ を1つ紹介したいと思います。
それは、「悪木盗泉」という ことわざ です。

「悪木盗泉」の「悪(あく)」は、善悪の悪(あく)。「木」は、木(き)。「盗」は盗(ぬす)む。「泉は泉(いずみ)と書きます。

「渇しても盗泉の水を飲まず」
「熱しても悪木の陰に憩わず」

これは、中国の三国時代、呉の頃に生きた陸機という人の「猛虎行」という詩の一節です。日本にも、同じような意味を持つ、「鷹は飢えても穂を摘まず」という ことわざ がありますが、

「渇しても盗泉の水を飲まず」、その意味は、いくらのどが渇いていても、「盗泉」という名のつく泉の水は飲まない。
「熱しても悪木の陰に憩わず」、その意味は、いくら日差しが強く、辛くても、「悪木」と呼ばれる木の陰では休まない。
というもので、どんなに困っても、不正なことには手を出さない。
いくら困っていても、人に怪(あや)しまれるようなことはしない。
わずかな悪事にも身を近づけない。ましてや、身を染めることはしない。
道義(どうぎ)に外(はず)れるようなことは、断じて行わない。
という人としての立ち振る舞いを言い表したものです。

最近、新聞等の報道を見ていると、人間の尊厳など、どこかに捨て去ってしまったとしか思えないような事件が増加しているように感じます。

ちょっとのどが渇いたら、盗泉の水だろうとなんだろうと構わず飲む。
暑いから、辛いから、悪木の陰にずるずると身を寄せ休む。
そして、とがめられると、「悪いのは自分じゃない。日差しが強いからだ。悪いのは日差しだ。」などと言い出す。
 
現在、社会は享楽的な傾向にあることは否めない事実です。
「悪木盗泉」が、私たちの身の周りにたくさんあるのも事実です。
欲望を刺激されると、ついふらふらと盗泉の水を飲みたくなったり、悪木の陰に身を寄せたくなることもあると思います。

しかし、それを踏みとどまることができるのが人間の素晴らしいところです。
そして、その人間の素晴らしさを支えているものの一つに、「志を高く持つ」ということが挙げられます。

「志」とは、夢を掲げ、その夢に向かって誠実に、直向きに突き進むこと。
そして、皆さんは、工業高校で学び、「工」の道を歩む人たちです。
その「工」の精神の中で大切なものに、「技術者倫理」、すなわち、「職業人としての規範意識や倫理観」が挙げられます。
これは、「志を高く持つ」ための基礎や基盤となるものです。

皆さんには、平成30年を、志を高く持ち、後になって自らを恥じたり、言い訳をしないで済むような1年にしてもらいたいと心から願います。

 
結びに、昨年11月26日に、TBSの「別冊アサ秘ジャーナル」で、番組発の工業高校として、全国530校を超える工業高校の中から本校が選ばれ、90分という長い尺で本校が紹介されました。これはまさに、本校が「日本一の工業高校」であることが、他に認められた瞬間だったと思います。

番組制作に当たったディレクターの方からは、これまで大学をはじめ、何校もの学校を1校90分の尺で紹介してきましたが、90分では足りないと感じたのは初めてでした。
撮影したにもかかわらず紹介することができなかった皆さんには本当に申し訳ないと思っています。
また、2カ月間、川越工業高校を密着取材させていただきましたが、生徒の皆さんの“ものづくり”に対する真摯な姿勢に感動しました。
どんな質問しても、皆さんが、自分の考えを、自分の言葉でしっかり答えてくれました。
それは、生徒の皆さんが自主的に、主体的に“ものづくり”に取り組んでいることの証(あかし)だと思います。
生徒の皆さんとの2カ月に亘るふれあいを通して、川越工業高校の魅力を肌で感じました。
と話されていました。

皆さんには実感がないかもしれませんが、皆さんは、他者にそう思わせることができるほどの凄い生徒たちであり、まさに、日本一の工業高校生であると思います。
皆さんには、日本一の工業高校生としての誇りを胸に、これからも、驕ることなく、志を高く持って、「工」の道を歩み続けてもらいたいと思います。

それでは、今年一年が皆さんにとって充実した年となることを祈念して式辞とします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

10:30
2017/12/22

平成29年度第二学期終業式 式辞(要旨)

| by:校長
おはようございます。速いもので、今日で2学期も終了です。
この2学期を振り返ると、9月には体育祭、10月には工業祭、11月にはマラソン大会、そして、一昨日の110周年と 大きなイベントが次々と行われました。

それに対し、皆さんは真摯に取り組み、大きな成果を挙げてきたと思います。
そして、3年生は、採用試験や入試。それぞれまだ続いていますが、悩みながらも人生の岐路に立ち、それぞれの生徒が進路実現を果たすために取り組んでいます。
まずは、その真摯な取組に敬意を表します。お疲れ様でした。

さて、今日は伝言を1つ、お願いを2つ 申し上げたいと思います。

はじめに、伝言です。
昨日、手紙を受け取りましたので紹介させていただきます。
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拝啓
12月19日の「命の大切さを学ぶ教室」では、大変お世話になり、心から感謝申し上げます。
素晴らしい出会いを嬉しく存じます。

~中略~

全校の生徒さん全員が、こんなおばあちゃんの話を真摯に聴いてくださった。
そして、代表の生徒さんが、しっかり自分の言葉で私に返してくださったこと、とても感動いたしました。
どうぞ、校長先生から、「佐藤がとても嬉しく感謝していた。」とお伝えくださいますようお願い申し上げます。
ただただ感謝の意をお伝え申し上げたく。
かしこ
佐藤咲子
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この手紙は、12月19日の「命の大切さを学ぶ教室」で講師を務めてくださった佐藤咲子さんからのものです。
皆さんの話しを聴く姿勢、3Gの橋場(はしば)君の謝辞にとても感動され、筆をとられたようです。

また、先日、来訪されたお客様から、このような言葉をいただきました。
それは、「川越工業の生徒さんたちは、すごい生徒さんたちですね。何人もの生徒さんが、廊下ですれ違う時に、立ち止まって丁寧にあいさつをしてくれました。とても感動しました。」というものです。
文化祭の開会式で、「第一印象は極めて重要。お客様に対し、元気で爽やかなあいさつをすること。サッカー部のように立ち止まってあいさつができるようになれば最高です。」という話をしましたが、それを実践してくれている生徒がいる。

このように、その言動で、人を感動させることができる、素晴らしいことだと思います。皆さんを誇りに思います。
これからも、このような素晴らしい部分は、さらに伸ばせるよう努めてください。
 

次に、ある有名人の言葉をいくつか紹介します。
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・自分に期待することで、はじめて物事は可能になる。
・目標を達成するには、全力で取り組む以外に方法はない。そこに近道はない。
・失敗をすることは耐えられるが、挑戦しないでいることは耐えられない。
・一度でもあきらめてしまうと、それが癖になる。絶対にあきらめるな!
・運命よ、そこをどけ。オレが通る。
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他にも多くの言葉がありますが、誰の言葉かわかりますか?

これは、アメリカの元プロバスケットボール選手、マイケル・ジョーダンの言葉です。
特に、4つ目の「一度でもあきらめてしまうと、それが癖になる。絶対にあきらめるな!」は、体育館の左手にも掲示されていますので、バスケットボール部の皆さんはしっかりと記憶していると思います。

マイケル・ジョーダンは、その実績からバスケットボールの神様とも評され、バスケットボール界のみならず、世界中のアスリートの尊敬と羨望(せんぼう)を集め、彼の言動は、そのままスポーツをする者、勝負の場に身をおいている者にとっての名言となっています。

これら、マイケル・ジョーダンの言葉は、表現方法こそ違いますが、熟語にまとめると「夢信進工道」が持つ意味と同じように感じます。

夢や目標を持つことは、自分に期待すること。そこからすべては始まること。
夢を信じるとういうことは、目標達成に向け、全力で取り組むこと。
そして、諦めずに「工」の道を進むことは、人は、挑戦と失敗(トライアル&エラー)を繰り返しながら成長するということ。成功や満足は、その先にあること。
失敗を恐れず、果敢に挑戦することの大切さや諦めないことの大切さを教えてくれています。

1年生も、2年生も、3年生も、2学期はイベントが多かったことから、また、特に3年生は進路が決定したことから、ともすると、バーンアウト(仕事などに没頭してきた人が意欲を失う現象)のように、目標を見失ったり、自分に期待できなくなったり、心が不安定な状態にある人もいるのではないかと思います。

幸いなことに、今日を入れてあと10日で今年も終わり、すぐ先に平成30年という区切りの良い新年が待っています。
平成29年を振り返り、平成30年には、マイケル・ジョーダンの「運命よ、そこをどけ。オレが通る。」という、強い精神(こころ)をもって、何事にも果敢に挑戦し、自分自身をさらなる高みに導く年にしてもらいたいと思います。


最後に、お願いです。
終業式にはいつも言っていることですが、長期休業中は心が開放的になり、軽はずみな行動をしがちです。
冬休みを迎えるに当たり、私からお願いしたいことは一つ。
それは、「死ぬな!ケガするな!悲しませるな!」ということです。
「死ぬな!ケガするな!」 これは、皆さん自分自身の心と身体を、
そして、「悲しませるな!」 これは、皆さんの家族を、仲間を、周囲の人をです。
もう一度言います。「死ぬな!ケガするな!悲しませるな!」


それでは、良い年をお迎えください。
三学期の始業式、全員そろって、笑顔で会いましょう!

18:00
2017/10/30

第66回 工業祭 閉祭式あいさつ(要旨)

| by:校長
おはようございます。
今日は、群馬県のみなかみ町を会場に開催される自転車競技ロードレース大会の運営のため、閉祭式に出席できず申し訳ありません。
閉祭式であいさつしようと思っていたことを、メッセージとして教頭先生から伝えていただきます。

一昨日・昨日の工業祭、そして、この後も片付けがしばらくかかる団体もあると思いますが、今日の片づけと大変お疲れ様でした。
各科の特徴やこれまでの学習の成果を十分に発揮した1年生と2年生。
パルテノン宮殿と凱旋門、日本建築の和を融合させた巨大なウエルカムアーチ。
まだ社会では実用化されていない、MG式とコイル式の2つの方式を有するワイヤレス給電キャパシタ電車。
4輪すべてにモーターを取り付けフルサイズのワンボックスカーとして仕上げたダイレクトモーター4WD電気自動車をはじめ、持てる技術力を発揮し、主体的に活動した3年生のパワーは、とても素晴らしく、後輩たちの範となるものであったと思います。
また、開祭式でお願いした、元気で爽やかなあいさつ や お客様への親切丁寧な対応。
そして、何といっても、ケガ人が一人もでなかったこと。皆さんがしっかり「5S」を実践してくれた賜だと思います。
どれをとっても、とても素晴らしい「日本一の工業祭」であったと思います。

工業祭開催中にテレビ局の取材も入っていましたが、本校は、埼玉県のみならず日本を代表する工業高校として注目を集めており、今回の工業祭に限らず、日頃から視察や求人など、とても多くのお客様が来訪される学校です。
多くのお客様が来訪されればされるほど、あいさつや親切丁寧な対応をする機会も増えます。それをチャンスと捉え、日々の生活の中で実践し、しっかり身に付けられるよう努めてもらいたいと思います。
日頃の学習成果の発表の場、そして、本校最大のイベント「工業祭」が幕を閉じ、気が付けば、明後日は11月となり、今年度も残すところ5か月となりました。このまとめの時期を全員がしっかり学び、1人も残すことなく進級、そして、卒業できるよう努めてもらいたいと思います。
それでは、日々活躍している皆さんの今後のますますの成長を祈念し、第66回工業祭閉祭式のあいさつとします。
皆さんお疲れ様でした。そして、素晴らしい「工業祭」をありがとうございました。

18:00
2017/10/28

第66回 工業祭 開祭式あいさつ(要旨)

| by:校長
おはようございます。
今日この日を迎えるまでの準備、大変お疲れ様でした。
いよいよ待ちに待った、本校設置認可110年目の「工業祭」が始まりました。

今年の工業祭のスローガンは、「工の創る未来をその目に。」。
とてもすばらしいスローガンです。このスローガンを胸に刻み、この二日間、それぞれの役割をしっかりと果たしてもらいたいと思います。
このスローガンの先頭にある「工(たくみ)」、工業高校の「工(こう)」という字には、
「考え(かんがえ)」「手立て(てだて)」「手先または器機でものを造る仕事 また、それを生業(なりわい)とする人」「素材を変形して、別の役に立つ物をつくる」などの意味がありますが、さらに、「突き抜ける(つきぬける)」「貫く(つらぬく)」という意味があります。
このことから、私は、この「工(たくみ)」という字には、「やり遂げる(やりとげる)」という力強い意味があると考えています。
すなわち、「最後まで、諦めず、やり遂げる精神(こころ)と技を持つ者」、それこそが、「工(たくみ)」であると思います。
その若き「工(たくみ)」たちが創る「工業祭」です。自信を持ち、誇り高く、行動し、お客様をお迎えしてもらいたいと思います。

結びにお願いです。
今日・明日は、皆さん自身も十分楽しんでもらいたいと思いますが、この二日間、皆さんはに、雨の中足を運んでくださるお客様に、楽しんでいただくために、最善を尽くしてもらいたいと思います。
そこで、心がけてもらいたいことを3つお願いします。
1つ目は、元気で爽やかなあいさつをすることです。 第一印象は極めて重要です。サッカー部のように立ち止まってあいさつができるようになれば最高です。
2つ目は、親切に、丁寧に対応することです。優しい心でお客様をおもてなししてください。
そして、3つ目、最も大切なことは、安全・安心な環境を提供することです。ケガをさせてしまうなどは、もってのほかです。お客様に決してケガをさせないよう細心の注意を払ってください。
そのためにも、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「習慣」、の「5S」を実践してください。

それでは、若き「工」の皆さん。一人一人が、「チーム川工」の一員として、お客様をおもてなしするとともに、皆さん自身の心に深く残る「工業祭」に、そして、お客様が「工業祭に来てよかったな!」と思ってお帰りいただけるような「工業祭」になるよう努めてください。二日間、よろしくお願いします。

13:00
2017/09/01

平成29年度第二学期始業式 式辞(要旨)

| by:校長
おはようございます。
夏休み中、大きな事件・事故の報告は入っていませんので、皆さん元気に夏休みを過ごせたのだろうと思います。
1学期の終業式でお願いした「死ぬな ケガするな 悲しませるな」の通り、みんな揃って、今日この日を迎えられたことに、まずもって感謝したいと思います。ありがとうございます。

振り返ると、今年の夏休みは、野球部の甲子園をかけての試合に始まりましたが、試合には、本当に多くの皆さんに応援に駆け付けてもらいました。
この場をお借りして御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
また、部活動や各科でとり組んでいるコンテスト、課題研究などなど、皆さんの活躍が光りました。それは、この後に行われる表彰式での表彰状数でも見てとることができます。
本当に凄い生徒たちだな、凄い学校だなと素直に思います。

そして、終盤は、世界情勢では、北朝鮮の弾道ミサイルの発射、地域では、集中豪雨による新座市の柳瀬川の増水など、穏やかでない話題もありました。

特に、北朝鮮の動きについては、まだまだ予断の許される状況にはありませんので、注視していきたいと思いますが、政府の通達を伝えるならば、①速やかな避難行動、②正確かつ迅速な情報収集が大切になります。
もし、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本に飛来する可能性があると判断された場合には、政府は、全国瞬時警報システム (Jアラート)を使用し、緊急情報を伝達するとしています。いろいろと不具合もあったようですが、Jアラートは、市町村の防災行政無線等が自動的に起動し、屋外スピーカー等から警報が流れるほか、携帯電話にエリアメールや緊急速報メールが配信されることになっています。
 
これらのメッセージが流れたら、落ち着いて、直ちに次のような行動をしてください。
1つ目に、屋外にいる場合、できる限り頑丈な建物や地下に避難すること。この地下というのは、地下街や地下駅舎などの地下施設のことだそうです。
2つ目に、建物がない場合、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守ること。
3つ目に、屋内にいる場合、窓から離れるか、窓のない部屋に移動すること。
この政府からの行動指針については、各HRに掲示していただくように担任の先生方にお願いしましたので、一度目を通しておいてください。


さて、夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期です。
夏休み中にも準備を進めていただきましたが、3年生にとっては、いよいよ進路実現に向けて、最も重要な時期となります。
大学や専門学校のAO入試は、既に始まっていますが、就職希望の皆さんは、2週間後には採用試験が始まります。
就職・進学ともに、3年生全員が第1希望の進路実現が叶うよう、怠ることなく、準備を進めてもらいたいと思います。

また、二学期は、体育祭や工業祭、勉強にスポーツにと皆さんが、さらなる成長を遂げるために大切な時期です。
そこで、今日は、この中から勉強に関わることとして、「ノートを取る」ことについて話したいと思います。

皆さんは、ノートを何のために、そして、どのように取っているでしょうか。
ノートを取るのは、
・試験勉強で使うから
・ノート提出があるから
そして、ノートの取り方は、
・黒板を写す
が、一般的なノートの取り方かもしれません。

私自身もノートの取ることについては、今挙げたことと大きな違いはありませんが、私は、授業中にきれいにノートを取るのがとても苦手でしたので、いつの間にか、少し異なるノートの取り方をするようになりました。まず、授業中はノートではなく、5mm方眼か罫線のないレポート用紙を使っていました。
そして、そこには、黒板の内容を写すのと、先生が授業中に話したこと、なるほどと思ったこと、そのときに思いついたことを書き込みました。
皆さんも経験していると思いますが、先生は、授業中、黒板に書くより圧倒的に多く情報を皆さんに提供してくれています。
このように、いろいろな情報が書き込まれたレポート用紙ですので、数日後にそのレポート用紙を見返しても何が書かれているか、読み解けないこともありました。
そのため、そのレポート用紙に書かれていることを、できるだけ、その日のうちに、別なノート(実際には、B6判のカード「京大式情報カード」)に、整理しながらまとめるようにしました。
復習といってもいいかもしれませんが・・・。

先ほども触れたように、授業中にきれいにノートを取るのが苦手な私にとっては、この方法が一番しっくりいったように思います。
今では、レポート用紙の代わりに、メモ帳(これも方眼ですが)を使い、見たこと、聞いたこと、思いついたことなどを書きとり、後からパソコンを使って階層化しながら整理するようにしています。
私のノートの取り方については、この辺で終わりにしますが、ノートを取ることには、次の3つのメリットがあると言われています。ノートではなくメモと言ってもいいかもしれません。


1つ目は、「後で活用できるようにする」ためです。

後で活用するということは、
①読み返すことで、忘れかけていた記憶を再現・整理できる。
②理解できていない箇所を確認することができる。
③その後の学習の手がかりになる。
ということです。

人間の脳は、記憶したことを忘れるようにできています。
そのため、後で自分が読めるように書く。自分にとってわかりやすくまとめることが大切で、結果として、そのノートが自分にあった参考書になります。
先生が授業中に話したことを書く。これは、先ほども話しましたが、先生は黒板に書くより、圧倒的に多くの情報を話してくれます。そのときに、「なるほど!」と思ったことや「思いついたこと」を書いておくことで、後でそのノートを見直したとき、その時の記憶を蘇らせることができます。

私もそうですが、授業などでは、黒板には、詳しく説明するために必要な情報だけを書くのが一般的です。
ですから、黒板に書かれていることだけをノートに写すだけでは、情報が不足するのは当たり前です。
大学や専門学校、社会に出てからは、黒板ではなくパワーポイントなどのスライドが活用される場合が多くなると思いますが、これもしかりです。


2つ目は、ノートを取ることで「集中力や思考力を高めることができる」ということです。

人間の脳は常に何かを考えています。人の話を聞いているときでも頭の中では別のことを考え、人の話を聞いているようで聞いていないなどということは良くあることです。
しかし、ノートを取りながら話を聞こうとするとどうなるか。当然しっかりと話を聞いていなければノートを取ることはできません。

先生の意図を汲み取れるように「真剣に話を聞く」、当然「書く」よりも「話す」方が早いので、話の要点をまとめ、場合によっては、最適な言葉を選び出し、簡潔に書き取る必要があります。
時には、後で見直せるよう、構成を考えながら書き取ることになります。

これは、結構大変な作業ですが、これらのことを瞬時に行うことで、頭がフル稼働することになり、結果として、集中力や思考力を高めることができます。分かりやすく言えば脳の筋トレと言えるかもしれません。

このようなことから、ノートを取ることを習慣化している人と習慣化していない人では、集中力や思考力に雲泥の差が付くと思います。


3つ目は、真剣にノートを取っていると、先生もさらに真剣に話してくれます。

主観的な考えかもしれませんが、ノートを取ることで、話を聞く姿勢が整えられます。
そして、ノートを取っている人の姿は、先生からすれば、自分の話をしっかり聞いていると見なすことができます。

当然、自分の話をしっかり聞いてくれている人が目の前にいれば、より良い情報や、より多くの情報を伝えようとする心理が働くと思います。

ノートを取るという行為一つで、話をしっかり聞いているという意思表示を行ない、より有益な情報を聞き出す機会を自ら作り出すことができる上、集中して話を聞く習慣があると見なされれば、場合によると皆さんの評価も上がるのではないかと思います。


終わりに、意外と軽視されがちな「ノートを取る」「メモを取る」という行為ですが、皆さんの成長や学力の向上に大きな影響を与える重要な行為です。

また、メモを取るという行為は、社会人のマナーとして当たり前な行為でもあります。
大切なことは、何のために「ノートを取るのか」「メモを取るのか」を理解し、自分にとって役に立つようにノートを取る、メモを取る、これを習慣化してもらいたいと思います。


それでは、この2学期が皆さんにとって、充実した学期となることを期待して、私の話を終ります。それでは、2学期も頑張っていきましょう!


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